「ぢゃあまたな…」


お父さんとお母さんが迎えに来た廉くんは、家の道路側に車を止めてあった。


青信号で歩き出す廉の後ろ姿を見て、ため息を吐いた…私の肩を叩く流愛。


「いいの…?

行っちゃうよ。引き留めなくていいの?話したいなら話さなきゃ伝わらないよ!


ほらっ、頑張って!」

背中を押されてやっと気づいた。


どう想われてもいいぢゃないと。


廉くん!!待って!


私急いでた青信号が赤に変わる前に、貴方の所に行きたいと……


青信号が点滅してる黄色から赤に変わる。



振り向く廉くんが鋭い声を出している。




優瞳!!危ない!!!!!!



車のライトが眩しくて目がチカチカする。


何が起こったのがわからず、当たりを探る。


人………?


きれいな黒髪に息を呑む。



私に覆い被さる廉くんだった。