よーく、辺りを見渡すと、積極的に話をしていくつか、グループができている。

流愛ちゃん、かなり勇気を出して声をかけたのがよくわかる。


「今日、午前で終わりだよね。明日から憂鬱…あたし、苦手な教科あるからな」

ゆゆが、ぼやく。

「何が苦手なの?」

流愛が、聞くとえーっとから始まって。


「国語、数学、理科、英語、家庭科、つーか体育以外は無理!!」

なんだそれ、と笑う私。

「私、体育だけは苦手。いいな、ゆゆちゃん。


スポーツ得意なんだね」

「ゆゆは、スポーツバカなだけだよ」

流愛ちゃんがせっかく褒めたのに、私は、留めを指す。

バカは余計よ!、と笑う。


なんだか、学校が楽しくなってきた。


お母さん…

見てますか。


私、優瞳は頑張ってます。