また、私は一枚写真を手に取る。



お父さんとお母さんの間にいる私の写真。


大事そうに抱えてる私のこと。


裏にも文字が書いてある。



優瞳へ


母親のいない子にしてしまってごめんな。


だけど誰が悪いとかぢゃなかった。



君が道路に飛び出した時……

心臓が止まるかと思ったよ。



結希子は、命を投げても優瞳を守りたかったんだ。



私達の宝物は優瞳だよ。


お母さんの遺した宝物は…………


お前だよ優瞳。


私にとっても、宝物だ。


大切にするんだよ………。