お父さんに電話したら、宝物の在処はわかっても、何かまではわからないなら家の中で宝探しをしてごらん、と言われたと話したら


みんな渋い顔をしている。


「更なる試練か………

まぁ、なんとかなるだろう。他にヒントはないのか?」と廉が聞いた。


ヒント……………ー

他にヒント…………あっ!!


「お父さんが、お父さんの宝物とお母さんの、宝物は一緒だよ」って。


「なにそれ、難しいヒント。バカにもわかりやすいように教えて欲しいわ」


ゆゆがぶつぶつ呟きながら、歩く。


その背中を、追いかけて歩いた。