「ぢゃあ、行こうか?しかし、まさか私の家にあったなんて…とりあえずお父さんに電話してみるわ」


カバンから携帯を取り出して耳に押し当てる。

ワンコールで、出たお父さんの声。

(どした?答えがわかったか?)

弾むような、声に一瞬ドキマギした。


(あのね、並べ変えるとゆめのいえになる。宝物は私の家なんでしょう?)


(なんだ、その宝物が何かわからないのか。ぢゃあまず、家でそれを探してごらん。)

さらなる難問を突きつけられた。


そこで、電話は終わった。


苦笑いをする私を後目にみんなの視線が集まる。


どした?、と廉が優しく聞いた。


うん、と苦笑い。