「私、緊張してきた」

ゆゆの家の前で、流愛は手に“人”を書いては飲み込む。


「何、緊張してんの!ぷわ、ウケる」

あはは、と腹を抱えて笑うゆゆ。


「だって…急な展開にビックリしてるとこ。」


ソワソワして、歩く流愛。


「つか、着いたから。行くよ、流愛。」


外観、青い屋根、三階建ての大きな家。


「いつまで人書いてるの…?


無意味だから」

私は、流愛の背中を押して歩く。