「優瞳は、いつだってあんたを追いかけてた。


まだ歩けない時期も、必死に手を伸ばして小さな手で、握り返してくれた時幸せだったんだよ。


あんたが、そんなん悲しい顔すんなよ。


これから、守ってあげればいいぢゃんか。


そのために、離れててもこうやって神様は、引き合わせてくれたんだよ!


優瞳に、悲しい顔して欲しくないんだよ。

あんたにも。」



泣きそうになりながら、伝えた。


精一杯の気持ちを込めて伝えた。


嘘や偽りはない、純粋な気持ちで。

廉の瞳は、未だ雲ったまま。


一点を見つめていた…………