「あいつは、俺のこと覚えてないんだな。そりゃ、そっか。俺はあいつの大切なもんを奪ったんだから…」


そう、優瞳は事故後、れっくんと過ごした全ての記憶を失った。


あの時優瞳は、まだ1歳。


そんな遠い昔の記憶…

覚えてないのは無理もないし。


ただ、本能でわかるはず。


あたしだけぢゃない、もう一人幼なじみがいたと言う大切な記憶…………ー


「違うよ。あの事故はれっくんが悪いんぢゃない!!


優瞳のパパだってそう言ったはずよ!」


聞いたさ、と小さく重い言葉を話はじめる。


「あの日から、両親に責められ、散々ケンカした挙げ句、二人は別れたよ。


俺は今母さんと一緒に暮らしてる。


もう、いいんだよ。」


何がいいのよ……………


ふざけないでよ!!!!!