「我慢出来なくても、いいから…


一緒にいたいの。ダメ…?」


優瞳の突然のお願い。

上目使いで、見る優瞳に理性を失いそうになった。


「…お邪魔します」


受け入れるしかなかった。


泣きそうな顔をしていたから。

よほど恥ずかしかったのだろう。


本当に家の中は、二人っきりだった。

誰もいない、邪魔されない。 

“二人っきり”。


意識しないなんて無理な話で…

部屋に入ると優瞳は、潤んだ瞳をしていた。


「本当にいいの…?」


「聞かないでっ」


赤い顔をした優瞳に、キスを落とす。

触れるだけの軽いキス。


ベッドに優しく押し倒す。

ベッドが軋む。


優しくキスをし、華奢な身体を抱きしめ額、頬、唇、首、胸…たくさん愛した。


「廉くん、好き」


理性を壊そうとするのやめて欲しい。


「俺は、愛してる」

優瞳の全部が好きだ。


たくさん愛し合い、気づいた時…………

抱きしめて眠る廉くんの腕と中にいた。