裏庭で、見知った男の後ろ姿をみた。


「何やってんだよ」

俺の声に振り向く栗栖。

「何、なんで、いんだよ。


いいの?お姫様から離れて」


ニヤリと意地悪顔をした栗栖の横に座った。


「笹原に頼んだから大丈夫だ。

お前さぁ、優瞳のこと冗談ぢゃなく好きだろ?」


まさか、と笑った!

「俺、ちゃらいからさぁ。悪いね」

違う。

違うよな。


「お前、本当はチャラくないよな?

自分の気持ち隠してまで優瞳を、困らせたくなかった…だろ?」

「…………」