★廉side★


あいつが、優瞳を呼んだ時とっさに腕を掴み止めた。

あいつのとこになんか、行かせたくなくて。


なのに突然、好きだと言った。



困ってる表情の優瞳。


言葉を選ぼうとしてる優瞳。


なのに、あいつ突然…冗談だと言って笑って見せた。


嘘だ…………


冗談だと言った時の顔は、なんだか泣きそうな顔をしてた。


でもなんとなく、わかる気がした。


自分なら困らせてる顔させたくなくて、そう言ってしまいそうになるから。


「そっかぁ、なんだぁビックリしたよ。

あはは」

何も知らず笑う優瞳の瞳に、光が宿った。


栗栖は、教室を出て行った。


俺は、ゆゆに優瞳を任せあいつを追いかけた。