星野くんは腑に落ちないって顔をしつつ、「わかった」って言って頷いた。
さっきまであたしの腕を引いて、早歩きで前を歩いていた星野くんだけど、今度はあたしの横に並んで歩幅を合わせてくれてる。
そんな様子にあたしも少し落ち着きを取り戻し、それと同時にあたしは古柳くんの事を思い出した。
あっ、あたし古柳くんに何も言わず出てきちゃった。
後ろをチラリと振り返ってみたけれど、もう学校は見えなくなっていた。
暗い夜道、街灯だけがぽっかりと辺りを薄暗く映し出してる。
「どうかしたのか?」
星野くんが不思議そうな顔であたしの顔を覗いてるけど、あたしは静かに首を振って再び前を向いた。
また、学校で謝ればいっか。



