あの日から星野くんの様子がちょっとおかしい。
授業中、あたしが何気なくクラス内に視線を泳がせたら、やっぱり星野くんと目が合った。
いつもならここで笑いながら口パクで何か言ってくる。
だけど今日はちょっと睨むような強い視線をあたしに向けたと思ったら、彼はそのまま黒板に目を向けた。
あたしが何をしたと言うのだろうか。
星野くんって時々、考えてる事がよく分からない。
休み時間になっても、一度もあたしの席にやって来ない。
その代わりにやって来たのは、にこやかな笑顔と片手にあのミックスジュースを持った古柳くん。
「じゃーん!」
「あっ、買ったんだ?」
「そう! 美味かったから」
そう言いながらも飲み出す古柳くん。
「でも来週また新しい商品出るらしいよ」
「そーなんだ? ほんと詳しいね」
「だって俺、ここのメーカーをSNSでフォローしてるから」
「それ、マジでめっちゃ好きじゃん」
まぁね! なんて威勢のいい返事されたけど、褒めた訳じゃないんだけどな。
もちろんけなした訳でもないけど、古柳くんの反応がちょっとそんな気がしたから気になった。



