好きだと思うんですがっ!?


さっきは突然すぎてびっくりしたけど、今度はあたしの顔をちゃんと見て、星野くんはゆっくりと目を閉じた。


ドキドキと高鳴る心臓に、あたしは耐えかねて、星野くんの額にデコピンを食らわせた。


「……なに、すんだよ」

「ははっ、いつもの仕返しだ」


なんて言いながらも、あたしの頬が熱いのを誤魔化しきれない。

けど、誤魔化す必要はないのかもしれない。

だって星野くんの頬も、あたしに負けず劣らず、赤い。


ちぇっ、なんて言いながら小さく唇を尖らず君は、なんて可愛いんだ。

その表情を見れただけでも、焦らした意味があったのかもしれない。

……なんて、そんな余裕全然ないけど。


「デコピンの責任、取ってくれんの?」

「星野くんの顔にいくらの価値があるの?」

「浮田にとって、俺の顔はいくらの価値があるのか聞きたいから言い値で言ってみろよ」

「価値なし!」

「ふざけんな!」


あたしがなんてふざけて言った言葉に星野くんは笑った。

けど、その表情はすぐに消え去り、あたしの両方の手を塞いで、こう言った。



「今回の責任はとりあえず、キスで」



そう言って、星野くんは噛み付くみたいにして、あたしの口を塞いだーー。






【fin】