好きだと思うんですがっ!?


……まだ?
それって、どういう事?


そう思って振り向いた先にはもう、星野くんはいなかった。


「星野くん?」


呼びかけても返事は戻ってこない。

たった一瞬の間に、星野くんはあたしの声が届かないところにまで行ってしまったらしい。


こんなタイミングでいなくなんないでよ。


あたしは辺りを見渡した。どこかに星野くんの姿がないか確認したくって首を捻って彼の姿を探す。

けど、星野くんの姿はどこにも見当たらない。


「ごめん、待った?」


なんて言う、古柳くんの姿はあるのに、肝心な星野くんがいない。


「どうかした?」


あたしが探してるのは君じゃない。


……なんて、あたしは相当失礼な事を思いつつ、静かに首を振った。


「ううん、なんでもない」