「来月……また映画に行くん、だよね?」
沈黙に耐えられず、先にギブアップしたのはあたし。
それに、この事は気になってた。返答次第では木田さんとの噂の真相も分かると思って。
あたしは固唾を飲んで、星野くんの返答を待った。
すると……。
「あー、まぁ……機会があったらな」
……なんだそれ。
あたしはショックを通り越して脱力してしまった。
だって、機会があったら……なんて、社交辞令もいいとこじゃん。
それって断りの常套句じゃん。
じゃあ、やっぱり……木田さんとは付き合ってるんだ。
それは確定の事実だ。
なんだかムカムカしてきたあたしは、その場を立ち去ろうと思った。
星野くんがここに留まるのなら、あたしが移動すればいいだけの事。
古柳くんには待ち合わせ場所を変更した後にメールすればいい。そう思って一歩踏み出そうとした時、星野くんが口を開いた。



