なにがいけなかったんだろう。
どうすれば良かったんだろう。
土曜日まではあんなに楽しかったのに……。
人の気持ちなんて熱しやすく冷めやすいものなのかな。
あたしだって、つい最近までは星野くんの事気になる程度で、好きなんかじゃなかった。
でもさ、絶対違ったよね。他の人に対する態度とあたしに対する態度、違ったでしょ?
ねぇ、星野くん。
君はあたしの事、好きだったはずだよね……?
「真依子、やっぱり寒いから扉閉めてよー」
真実の声にハッとして、あたしは下がっていたらしい頭を持ち上げた。
扉を閉めようとした時、一瞬星野くんと目が合った。
でもそれは気のせいだったのかもしれない。
だってあたしは目が良い方だけど、星野くんはコンタクトしてるとはいえ、ここから彼までの距離はそこそこにある。
そんな距離であたしだと判別出来るはずないし、なにより……。
星野くんはすぐにまた、木田さんの方を向いたから。



