「あれー、真依子だ。どうしたの?」
体育館に入るなり真実が放つ言葉にはさすがのあたしも顔を顰めた。
「どうしたのって、部活しに来たに決まってるじゃん」
「だって先週来たばっかなのに今週も顔出すなんて珍しじゃない?」
「まぁね。あたしは部活と言う名のダイエットしに来たのよ」
「あはっ、ダイエットにしては逆にスパンが長いんじゃない?」
「無理せず、っていうのがあたしのモットーだからいいの」
真実との会話もそこそこに、あたしは体育館内に視線を泳がせた。
なるほど。今日バド部とシェアして体育館使用するのは、卓球部か……。
部活来て早々だけど、あたしのヤル気は半減だ。体育館に星野くんがいるかと思って期待した分、もう帰りたい気持ちが優ってる。
「あれ、どこ行くの?」
「なんか息苦しいから扉開けてくる」
「えー、寒いじゃん」
真実のブーイングを無視して、あたしは運動場側の扉を開いた。
すると、運動場の半面を野球部、もう半面をサッカー部が使用してる。
もう少し奥に目を向けるとハンドボール部と陸上部が運動場の隅の一角で練習してる。
そして、その隣には簡易的なスペースにバスケットゴールが2つあって、そこにわらわらとバスケ部がひしめき合ってる。



