あたしが口をつぐんだら、星野くんも静かになった。
なんとなく居心地の悪さを感じる無言。
だけどあたしは、なにに対して居心地の悪さを感じているんだろう?
星野くんといて居心地が悪いと思った事は、今まで感じた事はなかったと思う。
無言になる瞬間なんてそれこそ沢山あったはずだ。
それなのに、なんでかな?
その答えは出ないまま、気がつけば駅まで来ていた。
「電車すぐ来るな」
なんて言って時刻表を見上げる星野くんの横顔を、あたしは穴が開くほど見つめた。
「……浮田」
じっと見つめるあたしと、時刻表をじっと見つめる星野くん。
星野くんはそのままあたしに目を向けず、言葉を放った。
「視線が痛い」
「なんだ、気づいてた?」
あたしがあははっ、て笑っても星野くんは能面無表情なままだ。
「星野くんがメガネしてる姿なんて普段見れないから目に焼き付けてた」
「メガネすると邪魔だからな。部活の時は特に」
「でも似合ってる。カッコイイよ」



