何となくカフェでダラダラと過ごして、気づけばもう夜。
「なんだ、もうこんな時間か」
そう言って星野くんは店内にある時計に視線を向けた。
時刻は18時半を回ったところ。
「はやっ! そんなに時間経ってたんだ。この席から外が見えないから気づかなかった」
「本当にな。で、どうする? お腹空いてるか?」
あたしは一瞬、お腹と相談する為、そこに視線を落とした。
……どうやらお腹は空いてないらしい。
「うーん、さっきケーキ食べたばかりだしね」
「だな。俺も空いてない。なんか行きたいとことかある?」
「行きたい所かぁ〜……」
急にそう言われてもなぁ。買い物もこれといって欲しいものがある訳じゃないから微妙だ。
目ぼしいものがあればそれを見に行こうって言えるけど、そうじゃないのにこの週末で人が多い中、あてもなくフラつくのもなぁ〜。
これがクリスマス前ならイルミネーションも綺麗でそれを見に行きたいって言えるけど、残念ながらクリスマスはとっくに終わってる。
「星野くんこそ行きたいところないの?」
「んー……特には思いつかねーな」
「そっか。だよねぇ……」
ローズヒップティーはとっくに飲み干し、カップも下げられて無い為、あたしは水をひと口飲んだ。
すると、星野くんはレジの方を見ながら、言った。



