水玉模様

「てか、何が何なのかさっぱりだね。」

「そ…だね。」

「おとなしく先生待つ?俺も居るよ。」

え…。

「篠田くんはいいよ、戻りなよ。」

「いいから。それより傷、洗い流す?」

「…うん。」

消毒液がどれなのかわかんなくて、とりあえず蛇口をひねった。


水の流れる音が、保健室に響くーーー…。

「…ッ!」

結構…しみるな。

「手伝う?」

「いい…。」

耳に響く水の音と…感じる視線。

洗い流されていく血…。

保健室の、独特の匂い。

心地よい水の感触…。

五感全てが支配されているみたいな感覚に、陥っていた…。


”俺……。”

ふと、篠田くんの言葉を思い出した。

あの時、何て言おうとしたんだろう…。