水玉模様

「そぉ…だけど。ありがと。」

「ね、開けてみて?」

「え、もう担任来るよ?」

あたしが迷ってる間に担任登場、プレゼントの中身はおあずけになった。

「後で開けてね!」

「うん。」


もうすぐ冬休みーーー教室は、どこか浮かれていた…。

みんなが色んな想いを馳せているせいか、教室自体が心ここにあらずといったカンジ。


そわそわして、落ち着かない。

あやねがアクビをして、あたしのアクビを誘う。

篠田くんが、頬杖をついた…。



あやねからのプレゼントは、ピンクのキラキラのアクセサリーBOXだった。

あやねが選びそうな、いかにも女の子なデザインだった。


あたしがそれを不釣り合いな部屋に置いたのは、1日経ってからのことーーー。

中には、あたしの持っている数少ないアクセサリーを入れてみた。

修学旅行で買ったパールのピアスも。


「…。」