水玉模様

修学旅行の夜2回目のケータイ番号の交換をしたけど、メールがくることは一度もなかった…。

月日は変わらない速度で流れていき、いつしか冬が来たのだと、みんなが認識し始めていた。

それでも、充也は相変わらず。

何か言いたそうにしていたかと思うと、すぐにいつものおちゃらけモードに戻ってしまう。


―――12月。

今年は暖冬らしいけど、毎年暖冬とか言ってない?

それでもやっぱり風は冷たくて、コートやマフラーは必須アイテムだった。


マフラーといえば…今年最後のクリーンデーの時、あやねはマフラーしてて担任に怒られてたっけ…。


もうすぐ、冬休み。

もうすぐ、あたしは17歳になる―――…。


「瞬、あたしもうすぐ誕生日なんだけど。」

「え゙⁈いつ?てか俺の誕生日、何にもしてもらってないケド(笑)?」

「だってまだ付き合ってなかったじゃん?」

「ゔぅ…。」

うなだれる瞬が、何だかかわいい…。

「わかった、じゃぁここはあたしのおごりね。」

「はいはぁーい。来年期待してますぅ。」

というわけで、放課後に寄ったマックはあたしのおごりになった。