だから、帰り道のこの恋バナだけは、いつになっても変わらず2人だけの特別な時間になっていた。 そこには重ねた年月は関係なく、些細なすれ違いさえも乗り越え、この時間に繋がっていた。 幼馴染であり続ける2人の絆は、『恋の秘密』によって自ずと守られてるようだった。 隠し事から生まれる傷も、優しさも、そして恋も、今はまだ彼女達のほんの通過点でしかなかった。