「あ、それ聞くよねー。でも、あの中学はそんなに校則厳しくなかった気したけど。普通にお兄ちゃんパーカー着て学校行ってたし」
沙耶が話に割り込む。
彼女には歳の離れた兄がいて、中学の情報も詳しかった。
「そうなんだー!私も自分でちょーっとアレンジとかしたい!あー早く制服着たいなあ」
胡桃はすっかり期待に溢れ、それは隠しようのない程だった。
そんな中で知優は一人、部活のことや新しい人間関係のこと、恋愛のことをひたすら気にしていた。
カツンッ
小石が知優の爪先に当たり、転がっていく。
転がった先をぼんやり目で追うと、突然強い風が吹きつけ、その拍子に手に持っていた通学帽が風にさらわれた。
「わー!飛ばされた!」
「ちゆーの?」
「うん!」
明日香が走って舞い上がる帽子に手を伸ばすも届かず、さらに舞上がる。
「えー、やばいやばい!」
「追いかけよー!」
明日香と胡桃が必死に走り出す。
さっきまであんなに中学のことで心を弾ませてはしゃいでいたのに、彼女達の走りはアスリート並みに真剣そのもの。
帽子の持ち主の本人よりもすごく一生懸命だ。
あまりの豹変ぶりに沙耶と知優は顔を見合わせ、くすっと小さく笑みをもらすと、2人も明日香達の背中を追いかけたのだった。
沙耶が話に割り込む。
彼女には歳の離れた兄がいて、中学の情報も詳しかった。
「そうなんだー!私も自分でちょーっとアレンジとかしたい!あー早く制服着たいなあ」
胡桃はすっかり期待に溢れ、それは隠しようのない程だった。
そんな中で知優は一人、部活のことや新しい人間関係のこと、恋愛のことをひたすら気にしていた。
カツンッ
小石が知優の爪先に当たり、転がっていく。
転がった先をぼんやり目で追うと、突然強い風が吹きつけ、その拍子に手に持っていた通学帽が風にさらわれた。
「わー!飛ばされた!」
「ちゆーの?」
「うん!」
明日香が走って舞い上がる帽子に手を伸ばすも届かず、さらに舞上がる。
「えー、やばいやばい!」
「追いかけよー!」
明日香と胡桃が必死に走り出す。
さっきまであんなに中学のことで心を弾ませてはしゃいでいたのに、彼女達の走りはアスリート並みに真剣そのもの。
帽子の持ち主の本人よりもすごく一生懸命だ。
あまりの豹変ぶりに沙耶と知優は顔を見合わせ、くすっと小さく笑みをもらすと、2人も明日香達の背中を追いかけたのだった。



