5時間目が始まるチャイムで起きた。 先生が入り、号令がかけられ、席につく。 「はぁ…」 俺はため息をついた。 「ため息ついてどうしたんだよ」 後ろの席なのにため息が聞こえていたらしく、健太郎が話しかけてきた。 俺は腰をひねり、後ろを向いた。 「聞こえてたの?」 「お前のため息でかいもん」 え、なにそれと思いながら健太郎を変な目で見た。 「まあパソコンの時聞いてやるよ」 健太郎が笑った。 「なんもねーよ」 俺はそう言って前へ向いた。 黒板にはもう、文字が書かれ始めていた。