寝室は、階段のすぐ横にある。


寝室の前にある扉は、きっとバスルームに繋がっているのだろう。


バスルーム横の扉の奥にはキッチンがあり、私がアイツでいる時、律がキッチンによく出入りしてお菓子を取りに行っていた。



階段から、真っ直ぐ廊下を歩いた先に、豪華なシャンデリアが輝く場所がある。


そこでは、深月と司と律がポーカーをしていた。



「あ、羽留おはよ~」



私に気づいた律が、コインを賭けながら挨拶をしてきた。


三人も、寝室で寝てたのかな?


それとも、ずっと起きてたのかな?



「やっと起きたか。もう10時だぞ」


「ご、ごめん」



深月のイライラした雰囲気に、反射的に謝った。


やっぱり、アイツの態度が気に入らなかったんだ。


だから怒ってるんだ。どうしよう……。