それから、忍者が大勢の不良達にかけていた洗脳を解いて。


私達は倉庫から、各々のたまり場へ戻った。



黒龍と神雷の間にあった溝はなくなり、照れくさそうにしながらも、信頼関係を結んでいた。


深月は、神雷との関係に「この先、どうなるかわかんねぇけど」と言っていたけど。



私にはわかるよ。


きっと、二つの族は、お互いに頼り頼られるような、そして、いいライバルになれるような存在になる。


そんな予感がするんだ。





「そういえばさ」



黒龍のたまり場に戻ってきた私達。


地下に行き、ソファに座った深月が、口を開いた。



「どうしたの~?」



律が深月の隣に座った。


カフェオレを淹れた司が深月の向かい側に座ったので、私は司の隣に座ることにした。