もっと‥もっと‥この音を響かせたい!!


そして、フィナーレを向かえた。

き‥決まっ‥‥

「その曲カノンだよね?」

えっ!?

慌てて振り向くとそこには、真面目そうな眼鏡をかけた男子生徒が立っていた。


だ‥誰!?いつの間に!?


私は突然のことで固まっていた。


「これ絶対カノンだよ。間違いない!君、うまいね!」


男子生徒はさわやかな笑顔で言ってきた。


この男子生徒は後に私の運命を変えてくれる人になるとはこの時、私は何も思ってなかった。