何かが、壊れてしまう予感。



「私…ね。生まれつき…心臓が弱いの…。だから…」


「言うな!」


何かが…壊れてしまう…。


「そんな顔…しないで…?」


うみの息が荒い。


「喋るな!もうすぐ、医者が、来るから…頼むから…」


「司…大好きだよ…。ずっと…笑顔でいてね…。幸せでいてね」


「うみ…!」


「たくさんの幸せを…ありがとう…」


目を閉じるうみ。


「うみ…?おい…起きろよ…起きてくれよ…!うみ!おい!」


そして彼女は…




そのまま目覚めることはなかった。





最後に、美しい笑顔と愛を残して。