海へ響く声



「深い…暗い…海の中に…沈んでいくの。何も思い出せなくて…ただ…戻りたくなかったの…」


…うみ…。



「そしたらね…必死に…私の名前を呼ぶ声がしたの…。司の声が…聞こえたの」


「…っ!?うみ…」


「そしたらね…」


声が震えてる。