「・・・・・」
先輩たちは黙々とメニューをこなしている。
私はそれを注意深く見守る。
2人が最後の練習メニューに差し掛かったとき、秋月先輩の動きが止まった。
「ごめん、俺今から塾あるんだった。悪いけどお先に抜けるね。」
そう言って、先輩はそそくさと帰り支度を始めた。
「・・・わかりました。・・・七瀬先輩はどうしますか・・・?」
「‥‥」
返事が返ってこなかった。もしかして、聞こえていなかったかな・・。
「七瀬先輩?」
「・・最後までしてく・・」
息のはね上がった声でそう答えてくれた。
「んじゃ、また明日ねー。二人とも。」
「あっ、はい!お疲れさまでした!」
秋月先輩は手をひらひらと振りながら広場を後にした。
・・・・
七瀬先輩に目をやると、まだ練習を続けている。
・・・・少し気まずいかもしれない・・。

