紬ぎ、紡がれ、君に恋して。


部活のミーティングが終わり、帰り支度を済ませて公園に向かった。

先輩方二人にはどうやら明後日の試合のことでのミーティングがあるらしく、数十分後に来るらしい。



なので私は早めに行って、それぞれの先輩に合わせたメニューを考えることにした。






公園の広い芝生の広場に着き、近くのベンチに荷物をドカッと置く。


夕方の公園は昼間に比べたらあまり人はいないけど、まだちらほらと人がいる。




大きなエナメルバックの中からミニハードルやホワイトボードなどを取り出す。

実はキャプテンに部の用具の持ち出しを頼んでみたところ、ほかの部員も自主練で結構持ち帰ったりしているらしく、許可をもらったんだ。

明日の朝、朝練もあるから部員が来る前に学校に来なきゃいけないのが大変だけどね・・。


部員はほかにも大勢といるから、迷惑にならないように必要最小限のものだけ持ってきた。



そしてボードにペンで先輩たちのポジション、それぞれが監督やコーチに言われたことを書いていく。



「・・・これでよし・・っと」



「おー。はりきってんな。マネージャーさん」

「ひゃっ!!」

右肩の方から先輩の声が聞こえた。

「な、七瀬先輩・・」




「もー監督の話が終わった途端、マッハで唯月が走ってくからさー。疲れたよ」



「・・・うるさいし、マッハは余計だ。黙れ。」


そうだったんだ・・・。私は嬉しくなって微笑んだ。汗だくになってこっちに向かってきてくれた二人のことを想像すると胸がとても温かくなった。