紬ぎ、紡がれ、君に恋して。



部活も終わり、外が夕焼け色に染まってきたころ。




「ねえ、そういえばいつからあの二人と親密になってたの!?紬ってば意外と大胆だったのね・・・??」


ボール磨きをしている最中、夏希が何やらわけのわからないことを言ってきた。

「え?何のこと?」


「とぼけないでよねー!はー、嫉妬しちゃう!あの秋月先輩に腕引っ張られるとか!しかも七瀬先輩もご一緒だったし!」



あっ、今日のお昼のことか・・・。夏希、見てたんだ・・。





「そう、なんか、自主練誘われちゃって・・・、そうだった!ねえ、イチョウの森公園だけど一緒に行こうよ!」




「えっ、マジ!?いいなあ!私も行く行く!・・・って馬鹿!イチョウの森公園とか真逆じゃないの!!めっちゃ遠いじゃん、無理だよ!」


華麗なノリツッコミに心の中で思わず拍手する。


「うえー・・。そっかー。」

ぱしゃぱしゃと勢いのない生ぬるい水道の水の音だけが頼りなく響く。


「まー今回のは惜しいけど試合は誰よりも前で観れるしねっ!どんなことしたか明日聞かせてよ!」


「うん!もちろん!」