紬ぎ、紡がれ、君に恋して。



「鈴宮さんと駒野さん!ユニフォームの洗濯、お願いね!」




「「はーい」」




「あー鈴宮さんたち、このスポドリ補充しといてくれる?」


「「はいはーい」」



「その前にタイマーかけてくんない?今からトレーニングするから。」



「はーい」






入部して早一週間が経ちそうです。



なんだか、この時期は試合がたくさんあるからかものすごく慌ただしい。



日々を過ごす中で時間のサイクルも体に馴染んできた。
あっ、この時間はもうそろそろダッシュを始める頃かな。





ピッ!監督の笛の音が響く。



と同時に駆け出す部員たち。



サッカーは瞬発力も大事だから、日々短距離ダッシュをしている。




ピッ!また笛の根が鳴り、私は思わず作業を止めてしまった。




秋月先輩と七瀬先輩だ・・・。



2人とも同じくらいに速いけど、フォームが違う。



秋月先輩は結構大雑把な走りをしているけど、七瀬先輩はとても綺麗な走り。
これはもともとの性格だと思う。人は、がむしゃらな時にばかり本当の自分が見えちゃうから。





再度またボトル磨きに没頭しようとしたが、七瀬先輩のかっこいいフォームだけが頭からずっと離れなかった。