話はとんとん拍子に進み、入部届を提出し、部員の名前、軽く部の伝統などの説明を受け、ようやくマネージャーとしての仕事を教えてもらえる場面になった。
現部長である鶴賀先輩のレクチャーを受けながら、まずは毎日の部活で必ずやらなければいけないこと、次に雨の日の練習の時にやらなければいけないこと、そして最後にはこの部の伝統が受け継がれた秘密のスポーツドリンクの作り方を教わった。
「これで教えることはないよ。でもまだ心配だったらその都度聞いてもらって大丈夫だからね。」
「わかりました!色々とありがとうございました!」
「んーいいよいいよ。あ、早速仕事あげちゃうけどいいかな?このボトル洗ってくれる?」
「わかりました!」
ボンッッ!!
背後から軽やかなシュート音がした。
思わず振り返ると部員が皆、七瀬先輩を見ていた。
多分、いやきっと今のシュートを決めたのは七瀬先輩だ。
七瀬先輩が誰にも見えないところで小さく自分にガッツポーズをしているのを私はただただ見つめていた。

