紬ぎ、紡がれ、君に恋して。



そして放課後になり、すぐに私は夏希の席に向かった。





「夏希っ、あのね、話があるんだけど・・・」




ゆらは今、学級副会長を多数決で決めたところ、候補の一人として挙がってしまったので生徒会室でややこしい審査をしているらしく、この場にはいない。



私は、人目につかない隣の空き教室に夏希を誘った。



「で、話って何?愛の告白?」

ふざける夏希を軽やかに無視して私はマネージャーになりたいこと、そうなってしまった経緯、夏希へのマネージャーの勧誘について話した。


「えええええええ!もちろんいいよー!!やばい、チョー嬉しいんだけど!!もうわくわくが止まらないよっ!」


・・・よかった。まあ、夏希が断るはずがないって心の中では思っていたけど。




「・・・にしてもほんっとうに紬はすごすぎ!よくあの雲の上の人ってカンジの秋月先輩に手出せたよね!でも、やっぱりサッカー知らない人でもあの容姿じゃ、虜になってしまうよね!」


・・・・色々勘違いしてません?夏希さん・・・。


「・・・さっきも言ったけど、私は別になりたいからなったわけじゃなくて、あっちが品位が下がるだの俺がスカウトしたんだからだのわけのわからないこと言って私をマネージャーにさせたの!別になる気なかったし!!あと、話しかけてきたのは全部あっちなの!」



「え、そーなの?・・・まあまあ、マネージャーに勧誘されることなんてめったにないと思うよ?しかも!この強豪校でマネージャーできるってことは本当に最高なことなんだよ!私、今日という日を一生忘れないわ・・・。」


夏希は本当に嬉しさに溺れていて、私の嫌な気持など相手にしてくれなかった。
・・・そして私は悪い意味で今日という日を一生忘れないだろう・・・。