紬ぎ、紡がれ、君に恋して。



「ああ、帰り道暇だからさ、たまに一緒に帰ってんの。な?」



唐突に話を振られ、少し驚いた。




っていうか、先輩からぐいぐい誘われたからなんだけど・・。









「あ、は、はい…」





そんなことを口に出すこともできず、そう返事をするしかなかった。









「ふうーん。君さ、確か今日サッカー部に来てたよね?」





「あっ。はい、友達に連れていかれて…」


それにしても、なんで知っているんだろう…


「あーなるほど。なんか君さ、あのゲーム観てるとき、他の人たちよりも目くりくりにして面白かったしな」


えっ…ま、まじか…。




そう言われると少し恥ずかしい…



私は思わず少し俯いた。




「や、何かに興味を持つのはいいことだと思うよ。俺、こいつと同じ2年の七瀬 唯月(ナナセ イツキ)。まあ、縁はあまりないと思うけど…よろしく。」





「あっ、よろしくお願いします…」



ここは、自己紹介したほうがいいのかな…?



「あー、この子は1年の鈴宮さん。この子さ、すんごいサッカーのセンスいいの。ルールわかってないっぽいけどこの子の分析力はすごいと思う。」



秋月先輩が口を挟む。





「・・お前、もう1年に手出してんの?早くね?」



「別に手なんか出してないよ。放課後の話し相手ってだけであって。」




「十分手出ししてるだろーが。」



会話を聞いてるとやっぱり仲がいいんだなってことが伝わってくる。