紬ぎ、紡がれ、君に恋して。


夏希は初めは先生が顔もスタイルもドストライクだったらしいけど、ゆらの悪口を聞いてからはこんな失礼な質問ばかりする。

といっても夏希のしゃべり方はフレンドリーさがあるから、普通に話しかけているようにしか聞こえない。


そしてゆらは相変わらずの毒舌っぷり。






この不穏な空気に毎回飲まれる私はそろそろ心が折れそうだ。




しかも私は中立の立場なので何も言えない・・。








だけど、この不穏な空気を和らげるために話題をころっと変えるのがいつもの私の役目。






「ねー、来年にROAD、ツアーするよね!」




「ん?お前らROAD好きなのか?」




・・・・あっ、先生が話題に乗ってきた・・。失敗だ。




「はい好きです超好きです」


ゆら、棒読み・・・。



「へー。俺も好きだよ。去年のライブは3回行ったし。」





え、ガチ勢だ・・。





「へー。じゃあ私たちはそのROADのライブの話で花咲かせたいんで去年3回行った人はなにも言わないでください。」




「ああっ!!やばい!時間が!私今日、日直なのすっかり忘れてた!黒板に前回の宿題の答え書いとかなきゃ!」

あっ!今日、夏希日直じゃん!やばいよ、お昼休みはまだ時間たっぷりあるけど、夏希のことだから宿題はやってきてないだろう。




「ごめん、私の弁当片付けといて!あと、誰か宿題見せて!!」



「・・あー。私やってあるけど自信ないです・・・。」



ここは天才ゆら様に・・。



「もーわかった手伝うよ」



あ、れ?待って・・。これってまさかの・・・。





「っあ、紬ごめん。二度目だけど大丈夫?」



「あー全然いいよー。それより急がなきゃだよー」




「本当にごめん!何かあったらすぐに電話してね!駆けつけるから!」




・・・前回から思っていたけど、ゆらは先生を何だと思ってるんだろう・・。