紬ぎ、紡がれ、君に恋して。



ふっ。



なんとなく空を見上げた。空は雲一つない晴天で太陽が眩しかった。



ここは1つ何か話すべきかな。





「・・・スピカはおとめ座のα(アルファ)星で、あ、α星っていうのはその星座の中でも最も明るい星のことで、スピカは白が強めの青白い星なんです。スピカという名前はラテン語で麦などの穂という意味で、スピカの場所はおとめ座の正義の女神アストライアが左手に持つ小麦の穂にあたる部分にあるんです。」





先生をちらっと横目で見る。先生はこっちを向いて真剣に話を聞いていたようだ。







「・・本当に星のことは詳しいのな。」



「あ、いや・・スピカは結構好きな星なので詳しいだけです。」






「・・・俺はなぜか、小さいころから何か悩みとかあったらいっつも夜空見上げんの。多分それは、上を向くだけで世界が変わるからだと思う。そしたらさ、悩みとかそんなちっぽけなことそうでもいいや-ってなって・・・。」



・・・確かにそうかもしれない。私も何かあったらいつも夜空を見上げてしまう。





「・・そこらへんに溢れる人が作り出した見るからに眩しすぎる光を見るぐらいなら、何億年も昔から輝き続けている光を見てたほうが悩みが吹っ飛ぶっつーか。」





「わかります。本当に人間って馬鹿だなって思います。ずっと昔から自分の頭上にある光に気づかずに次々と照明器具とか発明して。」




「・・・まあ、そのおかげで俺らは夜でも真っ暗にならなくて済むし色々助かってんだけどな。」




・・・・まあ、確かにそうだ。