年下でもいいですか?

「なぁ、入江さんてちょっとってか、
ぶっちゃけデブの部類で太い方だと思うけど、何か許せるオーラないか?」

「そうだな。
有給明けと今話しただけだけど、
物腰が柔らかいし、案外モテるんじゃない?」

「おっさんの間では嫁にしたいとか話聞いたけどな。」

おいおい、俺の彼女ですが?
あげませんよ?

「俺知らなかったぞ?」

「俺もさっき部長達のはなし聞いただけだよ。
お前今日って定時だろ?
たまにはいかないか?」
と、クイッと飲む仕草をする。

「悪い、今日は先約がある。
来週はどうだ?」

「いつものメンバーでたまには飲むか。」

「いいな。
いつにする?」

「俺は水曜のがいいんだけど。
他の奴にも聞いて連絡するよ。」

「わかった。
予約忘れんなよ!」

先にでてまたトイレに駆け込みLINEをチェックする。

仕事中は営業回りのものしか電話は使わないので、
自分は良くても朋ちゃんには迷惑がかかるだろう。

時間と場所のLINEだけ確認してトイレからでて業務に戻る。

木村さんは無視して、パソコンと格闘し、
今日の分を終わらせる。

長く居すぎても残業させられるだけなので、
帰宅の札を掛け、17時過ぎに部長の居ない隙に会社を出る。