年下でもいいですか?

ピコンとLINEが届いたので開くと、
[会社では音が鳴るとばれちゃうよ(T-T)
携帯の番号がわからないし...
LINEの音だけでも消して欲しいんだけど...]
と書いてある。

あっと思い、すぐに音を消し、携帯の番号を打ち込む。
ごめんねとスタンプを押し、何食わぬ顔で煙草を吸う。

[今日って終わるの遅い?]

[定時だけど。]

[会社と反対の方におすすめのお店があるから、
金曜のお礼にご飯いかない?]

[いいよ。でも少し遅れるかもだけど。]

[後で店の場所送っておくね。]

そこで長谷川が入ってきたので、返事を打つのをやめる。

「ここにいたのか。
入江さんも吸うんだね。」

「結構なヘビーですよ。」

「そうなんだ。
歓迎会のこと聞いた?」

「今その話聞いてたとこです。」

「聞いといてって言われたんだけど、
二次会ってどうする?主役だしと思って。」

「ごめんなさい。
一次会だけではダメでしょうか?」

「いいんじゃない?
あいつら遊びたいだけだし。
上手く言っておくよ。」

「すみません。
じゃぁ、お先に...」

そう言って出ていく。