年下でもいいですか?

どうしてもと言いはるのに根負けしてサインをする。
そのあといつでも連絡をと名刺をお互いもらい、
社長と三人だけに。

誰も話さないので、
「俺も今日知ったんだけど、
社長が叔父さんてわかってよかったじゃない」

「実感がなくて」

「それで、家族のように付き合えたらって俺は思ったんだけど」

「社長だよ!?」

「えっとね、社長なんだけど、今は叔父さんでいいんだよ?
急でビックリしたと思うけど」

「叔父さん......」

そう呼ばれて社長の顔が綻ぶ。

「私には子どもがいなくてね。
君がいるとわかったときにはものすごく喜んだんだ。
でも、どこにいるのかもわからなく、ここに入社したときには驚いたよ」

「その時に言ってくれれば良かったのに」

「言い出せなくてね。
何度も声は掛けようとしたんだが、どう話して良いのかもわからず今まで。
本当にすまない」

「なぁ、朋ちゃん。
こう言ってくれてるんだし、少しずつ仲良くなればいいと思うんだけど?」

「あの、お墓参り行ってもらえますか?」

「いいのかね?」

「小さいお墓しか建てられなかったんですけど。
結婚の報告もしたいので......」

朋ちゃんなりの譲歩だったのだろう。