スーパーではかなりの量を買い、
家に帰ってからも、夕飯と同時進行で何かを袋に詰めては冷凍している。

「そんなに頑張らなくても......」

「仕事、始まったら、中々、できないから」

「でもさー。
今日頑張ったんだから、一気にやるとダメだって」

「もう終わるし、ご飯ぐらい、しっかり、作りたいの。」
ヨシッと冷凍庫に詰め、なぜかお弁当箱まで冷蔵庫に入れてある。

「なんでいれるの?」

「これもう、おかずが入れてある。」

「へぇ。
前も作ってた?」

「うん。
たまに食堂もいってたけど」

「会ってたっけ?」

「私は、有名、だったから、知ってたけど。」

「そんなに目立つ?」

「男性の、ファン、もいるんだよ?
女の子は、近くの、席取り必死だった」

「気にもしてなかった。
あ、俺も明日弁当がいい!」

今日確か買ったよねと朋ちゃんが袋から出す。
何やら詰めてくれているが、
「弁当って、夜の、残りだから!」

「いいよ。
やっぱり俺も食費出すよ。」

「じゃぁ私家賃払う」

「もう。
じゃぁ、俺はどうしたらいいわけ?」

「残さず、食べること?」

「了解しました!
これ、レンジで暖めるやつ?」

「蓋、はずしてね」