「おはよう」
とキッチンに行くと、エプロンをつけた朋ちゃんに言われる。

誰かがいるっていいなと思いながら、
おはようと言い外を見ると、洗濯物ももう干されていた。
俺のパンツもしっかり!

「ちゃんと寝た?」

「寝たよ?」

「だってあれ......」と視線を向けると、

「天気よかったし、入院中のも洗いたかったから。
ご飯は?
食べれそう?」

「うん」

そういうとパタパタと準備してくれる。
時間にも余裕があったので、ゆっくり朝食を取る。
暖かい味噌汁にご飯。
それだけでも今まで男の独り暮らしだったため嬉しい。
おかずはシンプルだが、朋ちゃんいわく、好みがわからないのと、朝どのくらい食べるのかも聞いてなかったからと言われたので、今までは菓子パン食べていってたことを話したらため息をつかれてしまった。
量もどのぐらいと言われても、今までがそれだったので、今日の量は丁度いいといったら、私より生活改善が必要だわと言われてしまったので、
お願いしますと少しおどけて言う。

そのまま、市川に聞いていた電車の時間になったので、
いってきますと言うと言ってらっしゃいとは言われるが、
ひとつ足りない。

ちょっとちょっとと呼び、軽くキスをする。

「行ってらっしゃいとお帰りはこれがないと嫌だから!」

そう言って会社に向かう。