か細い、お母さんの声がした 「…………なに」 お母さんに心配かけたいわけじゃないのに 冷たい声になってしまう ドアが開いた 「このは、どうして学校にいかないの…」 ふと、目をやると 少しやつれたような顔のお母さんが立っていた 「夜は帰ってこないことが多いし…」 夜は………お母さんに言えるわけがないでしょう? 「ごはんはどうしてるの…」