「どこに行くんだよ?」

「決めてはないが......その辺案内しろ」

案内と言っても目立つし何処にも行かないのであまり場所も知らない。
仕方ないので、ムーの散歩コースを歩く。

「この向こうの方だな?お前が神とやらに襲われそうになったのは」

「襲われるって程でもないんだけど、神様とか信じてないから実感がない」

「そこの椅子にでも座るか......
奏太、神と言ってもそれぞれの国で呼び方も違うし、ある意味魔界は人間で言う地獄だ。日本では閻魔大王と言うのがいるそうだが、外国ではその呼び方はしない。だから、結構曖昧なものだとゆうことは覚えておけ」

「そうなんだ」

「天界もそうだ。確かにお花畑ではあるが、そんなに人間が思っているような所ではない。確かに天国と地獄と言う言い方では死にかかわっているかもしれんが、全てがそうではない」

「何で今そんな話するんだよ」

「俺はお前が白でも黒でもどちらでも良いと思っている。が、血の臭いに関してだけは自分で知っておかないといけない。最低限のことだけでもな。結月はあまりこんな話しはしないだろうし、リアムもユーリも真面目すぎてたまに意味がわからんから俺が話してる」