天満堂へようこそ -2-

「ここじゃぁ、この時間は小さい子に絡まれるから、のんびり出来ないな……池に行かなかったらいいんだから、やっぱり何時ものコースにしようか」

「いいの？」

「いいよ。ムーが遊んでる間は俺、コーヒーでも飲んで待ってるし」

「わーい！」

じゃぁ、帰ろうか……と、そのまま住宅街を抜け、店に繋ぐ。
ちょうど、事務の鈴木さんがいたので、後のことを頼み、家に戻る。

玄関を開けてすぐやっと帰ってきた！と出てきたのはルーカスさん。

「どうしたんですか？」

「どうしたじゃねぇ。一回帰ったんだが、もう一回行ってお前の様子を観察してこいだの、親父にこき使われてんだよ！」

「あ、取り敢えず、手洗ってきていいですか？俺ムーの散歩帰りなんで」そう言い洗面所へ行く。

何で来てるのかはさっきの話で大体分かったが、魔界をこんなに離れても大丈夫なのかと、今更ながら思ってしまった。