頭をボリボリ掻きながら、何やら考えていた様だが、イキナリよし!と立ち上がると、
「ムー!奏太を噛め!」と指をさす。
「えぇー?奏太くんだよ?ルーカスさんじゃないんだよー?」
「早く噛め!血が出る程度にな!」
「奏太くんごめんねー」
ガブリッ
「いって、ムー離せ!痛いって!」
チュウチュウ……
うっとりした顔でムーは血を舐めて……いや、吸っている。
「ムー!」と結月が言うと、大人しく離し、ハッとしたようにごめんねと言ってくる。
「分かったか?」
「分かるか!痛いし!」
「ムーがなぜ離さなかったと思う?命令だからじゃない。血を吸っていただろう?」
「あぁ」
「普通の犬ならあんな事はしない」
「僕普通の犬だよ?」
「お前も馬鹿か?話せる様に幻界の薬を飲んだだろう?それだけなら無害だ。今はムーだからこれで済んだ。必ずしもいいやつばかり来る訳では無いし、悪いことを考えるやつなら、お前のその血ひと吸いでかなりの力を得ることが出来る……感じだ」
「ムー!奏太を噛め!」と指をさす。
「えぇー?奏太くんだよ?ルーカスさんじゃないんだよー?」
「早く噛め!血が出る程度にな!」
「奏太くんごめんねー」
ガブリッ
「いって、ムー離せ!痛いって!」
チュウチュウ……
うっとりした顔でムーは血を舐めて……いや、吸っている。
「ムー!」と結月が言うと、大人しく離し、ハッとしたようにごめんねと言ってくる。
「分かったか?」
「分かるか!痛いし!」
「ムーがなぜ離さなかったと思う?命令だからじゃない。血を吸っていただろう?」
「あぁ」
「普通の犬ならあんな事はしない」
「僕普通の犬だよ?」
「お前も馬鹿か?話せる様に幻界の薬を飲んだだろう?それだけなら無害だ。今はムーだからこれで済んだ。必ずしもいいやつばかり来る訳では無いし、悪いことを考えるやつなら、お前のその血ひと吸いでかなりの力を得ることが出来る……感じだ」



