書き終わったとたん、また虹色に光り、中から結月が出てくる。

「よう!」と片手を挙げて出てくる。

「姫?」

「なんで?」

「まだ動かれては……」

「にしても、遅かったな!待ちくたびれたわ!」

「姫だー」とムーは飛びつく。

「おかえりなさい」目の前が涙で見えず、俺はただそれだけしか言えなかった。

「こっちでは1年と聞いたが、待たせたな。今帰った今帰った」

「はい」

「ムーも心配かけたな」

「うん……」

「もう……勝手にいなくならないでください」

「わかった。すまん」

「「お帰りなさい!!!」」